東京都の小池百合子知事は5日の定例会見で、昨年の江東区長選をめぐる公選法違反事件で柿沢未途氏(自民党離党)が辞職したのに伴い行われる衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)に、自ら出馬を打診した作家の乙武洋匡氏(47)の支援体制に言及した。
乙武氏については、独自候補擁立を断念した自民党が推薦する方向だが、連立与党を組む公明党の中には、乙武氏が2016年参院選前に女性問題を週刊誌に報じられたことで出馬をとりやめた経緯があることから、支援に難色を示しているとされる。
小池氏は公明党の対応について問われ「8年前のことは(乙武氏)本人も心から反省している」とした上で「逆にいえば、再チャレンジということ。厳しい中でこれまでも発言や政策提言をされてきた。積極的に受け止めていただけるものと思っている」と述べ、公明党側の支援に期待を示した。
公明党の東京都本部代表の高木陽介政調会長は3日の会見で「地元の声は大変厳しい状況」と述べたほか、石井啓一幹事長も同様の認識を示したと、党幹部が明らかにするなど、支援に慎重な声が多く出ている。小池氏は「公明党のみなさんはこれまで政治改革に熱心に取り組まれてこられた。連携を取りながら、改革を進める仲間としてさまざまな形で取り組んでいきたい」とも話した。
小池氏はまた、「今回の15区の選挙は残念ながら不祥事が続いてきた中で行われる選挙。昨日も自民党の処分問題がずっと報じられてきたが、今回の選挙は政治改革、お金、透明性、人、政策などがより問われる。クリーンな政治や住民との対話ができる、明確なメッセージをもっているかどうかだ」と述べ「乙武さんは永田町や国会を改革していくのにふさわしい人物ではないか。応援していただける方との連携を模索している。1日も早くスタートできることを期待している」と述べた。告示まで時間が迫る中、乙武氏はまだ正式な出馬表明会見を開いていないが、小池氏は「近日中」との認識を示した。
同補選には、立憲民主党の酒井菜摘氏、共産党の小堤東氏、日本維新の会の金沢結衣氏、参政党の吉川里奈氏、日本保守党の飯山陽氏、無所属の秋元司氏、無所属の須藤元気氏も、立候補を表明している。

