藤井聡太王将(22)が永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける、将棋の第74期ALSOK杯王将戦7番勝負第5局が9日午前9時、埼玉県深谷市「旧渋沢邸『中の家(なかんち)』」で再開された。8日午前9時からの2日制で同所で始まった対局は、後手番の藤井が公式戦で初めて角道を開けた。意表を突いた出だしから雁木(がんぎ)に構えて前例のない将棋に持ち込み、作戦勝ちしたような形で50手目を封じていた。
スコアは現在、藤井の3勝1敗。今局で勝てば4連覇になると同時に、将棋界5位のタイトル獲得通算28期となる。先週2日の棋王戦第3局(新潟市)で防衛し、谷川浩司17世名人の通算27期に並んだ。あっという間に「追いつけ、追い越せ」となるか。
第4局で一矢報いた永瀬は、依然として負けられない状態が続いている。しかも、藤井が初めてぶつけてきた作戦に、初日の午前中は明らかに困惑していた。ここからどんな対策で応じるか注目だ。
2日目も初日と同様、午前10時30分と午後3時におやつが出されるほか、午後0時30分から1時間の昼食休憩がある。決着は9日夕方以降の見込み。
持ち時間は各8時間。初日の消費は永瀬4時間2分、藤井3時間35分。2日目は永瀬が残り3時間58分、藤井は4時間25分で戦う。

