札幌市が事実上の「閉園命令」を出す方針である一部で報じられた同市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」は10日、公式サイトで、閉園することを発表した。閉園予定日は今年9月末を予定している。

同園をめぐっては、市街化調整区域に動物園を無許可で開設したとして、市が都市計画法に基づく施設の除却命令を出す方針を固めたと、一部で報じられ、飼育施設や事務所など全ての建物が対象となることから「事実上の閉園命令」になるとされていた。

同園は「ノースサファリサッポロ閉園に関するお知らせ」と題した文面をアップ。「この度、当園は法令上の問題を重く受けとめ、閉園することを決定いたしました」と伝えた。また運営するサクセス観光の星野和生代表取締役が辞任することも報告。後任には現園長の目黒清志氏が就き「動物達の移動と撤去まで責任をもって実行して参る所存です」とした。「突然のご報告となり、お客様や関係者の皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪の言葉も記された。

「動物たちの今後について」も説明。「当園で飼育している動物たちにつきましては、安全と福祉を最優先に考え、適切な環境での管理を継続する為、慎重に対応を進めております。関係機関や専門家のご指導・ご協力のもと、動物たちの健康と福祉を守るための最善の策を講じておりますので、ご安心いただければと思っております」とした。

また「一部報道において事実と異なる内容や、憶測を含む情報が拡散されていることを確認しております」とし、「動物の移動に関して、ご協力施設様から受け入れ拒否もございました。本来スムーズに動物移動を進める予定が、このような報道の影響で動物達の移動や環境を維持していく事が更に困難な状況が生まれますのでお止め頂きたく存じます」と呼びかけた。

9月閉園の理由としては「現在も撤去計画に基づき、順次動物達の移動を進めておりますが、ご協力施設様の受け入れ準備にある程度の時間を要するため、その間の動物飼育費や環境維持、及び飼育スタッフの雇用等を維持していくために、この期間としております」と説明。「これまでの20年間、皆様に支えられ、愛されてきたことに心より感謝申し上げます。閉園に向けた準備を進める中でも、最後まで動物たちにとって最善の環境を提供できるよう尽力して参ります。何卒、ご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます」と記された。

同園は2005年7月にオープン。おりの中でトラにエサやりをするなどの体験もあることから、テレビ番組や旅行誌などで「日本一危険な動物園」とたびたび紹介されている。他にもライオン、ワニなど150種類500匹ほどの動物を飼育している。