立憲民主党の小沢一郎衆院議員が8日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党の西田昌司参院議員の「ひめゆりの塔」(沖縄件糸満市)をめぐる発言について言及した。

西田氏は今月3日、那覇市で開かれた憲法改正に関するシンポジウムで、「ひめゆりの塔」に記された内容の「説明のしぶり」が、歴史を書き換えていると主張したと、地元紙などに報じられていた。

小沢氏は長文を5つに分けて投稿。「(1)『ひめゆりの塔』を冒涜した自民党の西田昌司議員は、まず、沖縄戦について知るべき。県全体が地獄絵図と化し、当時の沖縄県民の4分の1を超える12万人が犠牲となった。10代前半の子どもを含む住民が軍人の代わりや手伝いに動員され、その多くが残酷な戦場で命を落とした。全て政治の責任である」と書き出した。

そして「(2)沖縄にいる17歳~45歳の男性が兵隊として集められたが、実際にはもっと幼い子どももいたと言われる。そして、戦争に駆り出された子どもたちに支給されたのは『竹やり』。中には爆弾を背負って戦車に体当たりした子どももいた。西田議員はこうした沖縄戦の実相をどこまで理解しているのだろうか」と投げかけた。

さらに「(3)スパイ容疑で処刑されるなど、罪もない住民が軍に大勢殺害された。『鉄の暴風』と言われた艦砲射撃や火炎放射器、飢餓、マラリア…。米軍は沖縄戦を『ありったけの地獄を集めた戦場』と呼んだ。そうした中、戦陣訓『生きて虜囚の辱めを受けず』の下、軍によって集団自決に追い込まれた住民もいた」と当時の状況をつづった。

続けて「(4)沖縄で起こった数々の惨劇は、日本が降伏しなければ、九州でも本州でも同じように起きていたことだ。今でも、沖縄の地中には亡くなった何千もの遺骨が埋まったまま。不発弾も約2千トン残っている。まだ戦いは終わっていないという人々も多い。だからこそ、沖縄戦は語り継がれている」と記述。

最後に「(5)このような不幸な歴史を理解した上でも、西田議員はこうした歴史こそ書き換えられている、けしからんと言うつもりなのか。軍部をはじめ当時の政府により、沖縄県民が多大なる犠牲を強いられたことは紛れもない歴史的事実であり、弁明の余地はない。西田議員は今回の発言について説明すべきである」と締めくくった。

西田氏は7日に国会内で報道陣の取材に応じ、自身の発言は撤回しないとした。

一方、ひめゆり平和祈念資料館では、「ひめゆりの塔」の周囲や資料館に、西田氏が主張したような説明内容の展示は存在しないとしている。