テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは25日夜の放送で、参院選大敗を受けて「石破おろし」が広がる自民党内のさまざまな動きや思惑に対する、自身の見解を示した。
番組では、25日の自民党内の動きを詳報。若手、中堅などでつくる青年局が、執行部に辞任の申し入れを行い、事実上の首相退陣要求をしたことや、議決権のある両院議員懇談会の開催要求に必要な議員数の署名が集まったことなど、石破茂首相に対する党内の退陣圧力の強さを伝えた。一方で、石破首相の退陣に反対する人々が首相官邸前に集結し「石破辞めるな」などと叫ぶ「激励デモ」が行われたことも、報道。反石破派の動きも、実際は決め手に欠けるのが実態として、石破おろしが「漂流を始めた」という表現で伝えた。
大越氏は「『漂流を始めた』というVTR上の表現もありましたが、その動きはどうなっていくんでしょうか」として、28日に全議員対象で行われる両院議員懇談会の動きなどを説明。結果的に政権を失った2009年の麻生政権でも両院議員総会を求める声が強まり署名も集まったが、執行部が開催を拒否し、議決権のない両院議員懇談会の開催にとどまったことなどを伝えた。
大越氏は「選挙で大敗した石破総理大臣に対して、自民党内で退陣論が広がるのは避けられない事態だと思いますけれども、どうなんでしょうか。果たしてそこが問題の核心なんですか? という疑問は、多くの人が共有しているように思います」と指摘した。
また「デモなどで『石破辞めるな』という声が上がるのは、(自民党で)総理総裁の顔を替えれば、みそぎが済むというような単純な考え方ではもう、すまないという国民の声を、象徴的に表しているのかもしれません」とも述べ、現状の「石破おろし」への党内の思惑を念頭に、苦言を呈した。
「今回の選挙結果というものは、自民党が党改革に取り組むことはもちろんですが、野党側もまた、従来型の与野党対決一辺倒の構図では立ちゆかないんだという警告を発しているとも、言って良さそうです」とも語り、与野党の動きに対する提言も行った。

