将棋の第38期竜王戦7番勝負で5連覇を達成し、竜王5期獲得により、自身3つ目の「永世称号」を獲得した藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将=23)が14日、第4局が行われた京都市内で一夜明けの心境を語った。
主な一問一答は以下の通り
--史上3人目の永世竜王資格の獲得について、一夜明けた心境は
少し時間がたち、改めて防衛の喜びと永世竜王の実感を感じています。
--史上最年少の永世3冠について
藤井 長く活躍しなければ目指せないものでもある。3つ目の永世資格はすごく光栄に思う。今後、棋士人生の全体を振り返ったときに、1つの形に残る結果でもあるのかなと思う。
--揮毫(きごう)された「不抜」に込めた思いは
藤井 意志が固くて動じないという意味で、これからも実力を高めていく大きな目標をしっかりと持ち続けていきたい。盤上においては、少し局面が苦しくなってしまったり、読みにない手を指されてしまったりしたとき、動揺してしまうこともある。心の揺れを少しずつでも減らして、より集中して盤上に向かっていきたい思いです。
--外から見ていると「動揺」しているようには見えないが
藤井 自分の読みを上回る手を指されたとき、気持ちを立て直して考えていくのは難しいところもあるのかなと感じています。ただ、大きな成長の機会でもある。どうやって乗り越えていくかは大きなポイントかなと思う。そういうところも意識して指していけたらと思う。
--7冠を保持して25年をスタートしたが、今年9~10月の王座戦では同学年の伊藤匠叡王に敗れ、昨年の叡王戦に続き、2度目の失冠を経験した。1年を振り返って
藤井 作戦負けで押し切られてしまうという展開は少しずつ減らしているところはあるのかなと思う。一方で終盤戦でミスが出てしまうところもあった。序盤から終盤までバランスよく戦うことの重要さを感じた。
--将棋界では全冠独占を崩され、再び全冠復帰した歴史はない
藤井 タイトル戦への挑戦を目指したい気持ちもある。トーナメントになるので1戦1戦を大事に戦っていけたらと思う。
--来年は午(うま)年で、年男になる。来年の抱負を
藤井 年男は気がついていなかった(笑い)。来年は防衛戦に加えて、2つの棋戦で挑戦を目指すことになる。ポジティブにとらえて、がんばりたい。競走馬のように全力疾走したい。

