脳科学者の茂木健一郎氏が19日、YouTubeチャンネルを更新。首相官邸幹部が報道陣に、個人の意見としつつ「日本は核兵器を保有すべきだ」との考えを示したとの報道に言及した。
朝日新聞など複数の報道によると、「官邸幹部」は米国の核抑止への信頼性の問題に言及した上で「日本は核兵器を保有すべきだ」としつつ、核兵器不拡散条約(NPT)との兼ね合いが課題になり、実現は難しいとも指摘しているという。また、政権内で核保有の議論をしているわけではないとも語ったという。
茂木氏は「これ、オフレコだったから本当は報じないはずなんだけど、まあ重大性ということで報じたんだと思う」と推察した上で、官邸幹部の発言によって、中国をはじめとする近隣諸国やアメリカとの「ハレーションが起きる」と懸念を示した。
また、発言した官邸幹部が匿名で報じられたことについて「その発言した人を隠す意味はあるんだけど、日本の場合はメディアと官邸が癒着して、なれ合っているわけで、こういうときに『官邸筋』と報じることで出入りを禁じられないとか、情報を取りやすくなる、また気楽に発言してもらえるみたいな、お互いの甘えがあってこういうことがずっと続いてきた」と指摘。官邸幹部の“個人の意見”であるはずが、その実名が出されないことで「高市政権の方針」と受け止められることを懸念し、「だから絶対、実名で報じるべきなんですよ。『官邸筋』とかなんとかごまかすのって本当に日本のメディアの悪癖で、ちょっと情けないなと思います。実名で報じてくださいよ」と訴えた。

