大阪維新の会の吉村洋文共同代表(50)が15日、大阪市内で緊急全体会議に出席。16日に大阪府知事を辞職し、大阪都構想への挑戦を公約に掲げ、出直し選挙に臨むと明らかにした。同席した横山英幸代表代行(44)も大阪市長の職を辞し、ダブル選挙に臨む。
吉村氏は冒頭、「重要なお話をさせていただく」と切り出し、大阪・関西万博後の成長のために、大阪都構想実現が必要との思いを強調。「明日、大阪府知事を辞職して、副首都大阪、都構想への挑戦を公約に掲げて挑戦させいただきたい」と話すと、会場からは拍手も起きていた。
会議後、記者会見に臨んだ吉村氏は、高校無償化、IRによる府市一体の成長戦略、万博の成功などを果たしたことで、都構想に対する思いが“ふつふつと”再燃。大阪の成長のために「大阪都構想の再挑戦。これが大阪の未来のためにも必要だと判断いたしました」と改めて主張し、「副首都にふさわしい、成長する大阪の都構想の設計図作りをさせていただきたい」と訴えた。
大阪都構想の是非を問う住民投票は15年と20年に行われ、どちらも僅差で否決されている。20年の住民投票の後、吉村氏は「もう挑戦することはない」と話していた。
発言について「5年前、私はそのように申し上げた。その通り。その時の思いにうそ偽りはありません」としつつ、「公約に掲げていないので、民主的なプロセスが必要」とダブル選挙を行うことの正当性を主張。
度重なる都構想の住民投票に対して、「いつまで勝つまでじゃんけんするのか」との指摘には、「じゃんけんのような偶然の事象でできるものではない」と語気を強めた。
ダブル選挙には“身内”からも批判の意見が飛んでいる。
維新大阪市議団から「否定的な決議がなされた」と反対の声が多数だったと明かした上で、「議会の考えもありますから、知事・市長として出直しして、都構想の設計図を作らせてもらいたい。選挙が終われば、市議団も含めて、できる限り粘り強く合意形成したい」。
維新OBの橋下徹氏や松井一郎氏からも「やるのは今ではない」と批判の声が上がっているが、「いつが適切は分からないと思う。正解がないんだろうと思う。私は横山市長と話す上で、万博が終わり、解散総選挙のあるこの時期が適切な時期と判断した。いろんな考えがあり、違う考え方もあろうかと思う」と話した。
一方、他党は出直し選挙に冷ややかだ。対抗候補の擁立を見送り、無投票で再選となる可能性もある。住民の信を問えたといえる基準について、吉村氏は「公約で掲げて選挙に当選すること、それが民主的なプロセスだと思っている」とし、「都構想に反対の政党、政治家もたくさんいる。もし、これが違うというのであれば立候補されると思う。立候補されないということであれば、その反対は何だったのかなと思う」と反対派の立候補に期待していた。

