健康問題を理由に参院議員を辞職する考えを表明した、れいわ新選組の山本太郎代表(51)が21日、会見を開き、高市早苗首相の解散に伴う衆院選(1月27日公示・2月8日投開票)について、候補者の応援活動は見合わせる意向を示した。
直前の党の公式YouTubeチャンネルで投稿された動画内では、「私、山本太郎は、本日、参議院議員を辞職します」と発表。「衆議院選挙(立候補)のためではありません。健康上の問題です」と説明した上で、「端的に言うと多発性骨髄腫、血液のがん。その一歩手前にいます」と語っていた。
会見ではこの前提で、記者の質問に回答。治療と議員活動を並行する選択肢も検討したが、「自分の性格、といいますか、ゼロ-100みたいな生き方をしてきた。自分の特性を考えたとき、議員バッジを着けた時、代表としての仕事を抑えてやっていくことができるか…たぶんブレーキが効かない。ムリをしちゃう」と自己分析し「(病気が)進行している状況ならば考えたかもしれない。今、一歩手前で、ここから進行していく。生きる、という事を選ばなければ、命を奪われてしまう」と強調した。
一方で、党代表職は継続することをあらためて表明。現在、代表3期目で、2期目に共同代表制を導入したことを紹介しながら「山本が代表であっても、実際細かいことはやれなくなる。ただし、問題など起きて何かしらジャッジに困る時などは、ポイントポイントで、私もかかわっていく、というやり方でできる」とした。
ただ、衆院選への参加のスタンスを聞かれると「表には出ません。表には出ない」と、応援演説などは完全封印する意向を強調。「それやっちゃったら進んじゃいますよ。絶対やりたいもん、言われたことだけじゃなくて、それ以上やろうとするもん、ということですね。ここでブレーキを踏まなければならない」と自らに言い聞かせるように語ると「今一番の私自身のテーマとしては、これ以上数値を悪くしない、逆に言ったら下げていく、ということを徹底しないと。世の中を変えることができない。心を鬼にして、選挙戦の舞台に立たないという選択をした」と説明した。YouTube配信などの出演も見合わせるとした。
山本氏は俳優として知られ、2013年の参院選東京選挙区から初当選。19年にれいわ新選組を設立し、代表に就いた。21年から衆院議員を務め、1期目途中で辞職し、22年参院選で再び当選した。
◆れいわ新選組 山本太郎氏が2019年4月1日に立ち上げた政党。党名は新元号「令和」が発表された日に届け出たことと幕末に活動した新選組から。消費税廃止、積極財政への転換、脱原発などを訴え同年7月に参院選に挑戦。山本氏は惜敗するも2人の議員が誕生して政党要件を獲得した。当選した両議員とも重度の障害があり、本会議場にスロープが設けられるなど国会内のバリアフリー化が進み、永田町に新しい風を吹かせた。21年衆院選で比例代表に山本氏を含めて3人が当選。22年年参院選では、衆議院議員を辞職した山本氏ら3人が当選した。現在は衆議院8人、参議院6人。昨年12月の代表選で山本氏が再選され3期目(任期3年)となる。

