藤井聡太王将(竜王・名人・王位・棋聖・棋王=23)が永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受ける将棋のALSOK杯第75期王将戦7番勝負第2局が25日、京都市「伏見稲荷大社」で行われた。24日午前9時からの2日制で始まった対局は、25日午後6時43分、111手で先手の藤井が勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。第3局は2月3、4日、東京都立川市「オーベルジュときと」で行われる。
藤井が反撃を開始した。角換わり早繰り銀を採用した後手永瀬の踏み込みを、落ち着いていなす。主導権を奪って確実な勝ちを見いだすまでは慌てず、「安全運転」で指し進める。終盤、一気に勝負を決めた。「端(9筋)に弱点を抱えながらで判断が難しく、双方の玉の距離感を図るのが難しい将棋でした。最後の最後まで難しかったです」。
開幕局(1月11、12日、静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」)は、過去のタイトル戦8戦8勝の静岡県で初めて敗れた。今回負ければ、登場35回目にして初のタイトル戦開幕2連敗となるところだった。今局は、静岡県を上回る10戦10勝の京都府で踏みとどまった。
今月22日には、2016年(平28)12月24日にデビュー戦で対局した加藤一二三・九段が亡くなった。今回の前夜祭では、永瀬とともに黙とうをした。
昨年の12月24日には藤井と同じ愛知県出身で、63歳差のお友達の元伊藤忠商事社長、丹羽宇一郎さんが亡くなった。藤井が初めて出した対談本「考えて、考えて、考える」の共著者だ。将棋界と人生の大先輩2人に、今年のタイトル戦初白星をささげた。
シリーズは改めての5番勝負。「何とかタイに持ち込むことができました。第3局以降も熱戦をお見せできるように頑張っていきたい」と話していた。

