れいわ新選組の山本太郎代表(51)が衆院選最終日を迎えた7日、JR大阪駅前で「最後の訴え」を行った。約40分間、福島第1原発事故の反原発発言で仕事がなくなったこと、政治家を志した経緯などを赤裸々に語った。歩道橋にも人があふれ、約1500人の聴衆からは「太郎ちゃん、ありがとう」「病気を治して帰ってきて」とエールに山本氏は深々と頭を下げ、目に涙を浮かべた。涙を流す聴衆もいた。

山本氏は先月21日、血液のがんの一種「多発性骨髄腫」の1歩手前と診断されたと公表。代表職にはとどまったが、参院議員を辞職し、治療に専念する考えを示していた。

「自分で言うのも、なんだけど、けっこう無理がきくタイプ。リミッターをカットして走り続けていたら、リミッターをはめられることになってしまった」

政治家として12年間活動し「毎日200%の力を出し切る。今日が最後の日だから全力でやると自分のテーマだった。やりまくったら病気になってしまった」と告白すると、「あ~」とため息をもらす女性も。「無敵な人はいない。メンタルもオバケ、体力もオバケって言い聞かせてきた。人間には限界がある。働き過ぎたらダメなんですよ」と打ち明けた。

「でも今の世の中を見てみてよ。働いても働いても豊かにならないって。だからみんな、働きまくるしかないんですよ。ダブルワーク、トリプルワークは当たり前って人もいっぱいいる」と聴衆を見渡し、「回り回って、どこにツケが回ってくるか。自分の健康を損なうしかない社会なんです」と訴えた。

自らについて「10年以上、やり続けると、血液のがんの1歩手前。もう進行していく可能性のほうが高いって言われたとき、今は自分の命を守らなければいけないなと思って、議員辞職した」と経緯を明かした。

今回の選挙には関わらないと決めたが「なのに、なぜ今日梅田にいるのか。どうしてもみんなに伝えなければいけないことがある」。自分との約束を破ることに「マイクを握るのは恥ずかしいけど、いま言えることを伝えなければという思いが勝ってしまった」と話した。

自民党の圧倒的優勢が伝えられ、300議席を超えるとの終盤の情勢調査に「自民党が300議席を得たときには国会の中で完全無敵になる。やりたいこと全部できる。野党なんて蹴散らして、自分たちのやりたいことをすべてできる。そんな権力を自民党に与えていいのですか」と訴えた。全身全霊で約40分の熱弁が終わると、大きな拍手が湧き起こり、れいわコール、太郎コールが起こった。