前東京都知事で参院議員時代に厚労相などの要職を歴任した国際政治学者の舛添要一氏が20日、X(旧ツイッター)を更新。
高市早苗首相が特別国会が召集された18日夜の会見で、新年度予算案について「1日も早く成立させる」「年度内の成立を目指したい」などと語ったことを念頭に「国権の最高機関は国会である。年度内に予算を成立させるという理由で、国会審議を十分に行わないことは許されない」とポストした。“高市旋風”で巨大与党となり、衆議院での再可決も可能になった高市政権にくぎを刺した形。
舛添氏は18日、音声プラットフォーム「Voicy」を更新。「第二次高市内閣発足」と題し、高市氏の予算の年度内成立を目指すとの発言をめぐり「様々な問題点が浮かび上がってきます」と切り出した。
参院議員時代に参院予算委で自民党の筆頭理事を務めた経験のある舛添氏は「これまではやっぱり衆議院でひと月、参議院でひと月、ふた月かけてこれをこなしていた。私もあの参議院の予算委員会を仕切っていたことがあるんでよく分かるんですけれども、やっぱり衆議院、1月~2月でやって、そして3月に参議院に持ってきてで足りないところを議論する。まあ熟慮する再考するというのは、参議の役割ですから。それにしてより良い予算を作っていくということをやってた」と、1月から3月までかけて審議していた、これまでの予算審議の通常のスケジュールを説明した。
その上で「ところが『何が何でも3月いっぱいに上げろ』っていうことになると、まあ今日含めてひと月と10日ぐらいしかないんですね。ふた月ないんです。それで審議をするということは相当にやっぱりその審議の内容を薄めないといけない」と解説した。その上で、審議短縮のための案としてすでに浮上している自民党側の質問時間を減らす手法について「一つの手はもう与党、特に自民党はもう質問しませんとほとんど。野党さんだけ質問してくださいと。維新もやるにしてもですね。それで済ませましょうという形でやる。これも、議席数を3分の2、自民党持ってますから、『何でもやろうと思えばできる』んで、そういうこともあり得る」と語った。
ただ「問題は参議院。まだあの自民党が少数派で、野党の方が多い。ですから、そういう状況を考えれば、そう簡単にはいかない」とも指摘。その上で「与野党の力関係というよりも、やっぱり1年間の国の方針を決めるのをわずかひと月と10日でやっていいのかっていうと、私はやっぱそれはちょっとひどすぎると思います」と批判した。
さらに「何が何でもその3分の2の多数確保したから何でもできると思ってるんじゃないか、というそういう批判も高まってくる可能性があると思いますね」とも語り、多数に乗じた強引な国会運営の批判を受ける可能性に言及した。
また、予算審議が遅れたのは、高市氏の高支持率に乗じた解散総選挙が原因である点に触れ「しかもですね。解散総選挙打ったの高市さんなんで。自分が解散総選挙を打ったために予算審議の日にちが減った。そこはやっぱきちんと議論した方がいいんじゃないかなというふうに思います」と苦言も呈した。
舛添氏は「あんまり無理に無理を重ねてるとやっぱり数の力で独裁的なことをやってるという批判が高まる可能性があると思います」とも語っている。

