連載「鳥海高太朗の静岡深掘り」第19回は「JR東日本の運賃改定に伴う影響について」です。月1回、航空・旅行アナリスト鳥海高太朗氏(47)が、静岡に関する身近な話題を分かりやすく解説。お得な情報もお伝えします。
◇ ◇ ◇
JR東日本は3月14日から運賃改定を行い、乗車券を全体平均で約7・1%の値上げを行った。JR東海では運賃を据え置いているが、静岡県民にとって影響が出そうなのが、静岡県内の各駅から東京など熱海駅よりも東側に向かう場合の乗車券購入についてだ。
従来であれば、同じ乗車券で在来線(東海道線)と東海道新幹線のどちらにも乗車できたが、3月14日以降は、東海道新幹線(東京・新大阪)はJR東海の運賃ルール、東海道線の熱海~東京間はJR東日本の運賃ルールが適用となる。つまり、異なる線路として同じJRでありながらも乗車券の経路は実際に乗車する鉄道会社のルールが適用されることになる。
熱海~東京間は、東海道新幹線を利用する場合はJR東海の運賃ルールで片道1980円(新幹線特急券は別途必要)、東海道線利用の場合はJR東日本の新しい運賃ルールで片道2090円(切符の場合)と異なることになる。なお東海道新幹線を利用して、東京都区内(東京駅からの営業距離が片道201キロ以上)、東京山手線内(同101~200キロ)との乗車券については、これまで通りに品川駅や東京駅から在来線に乗り換えて新宿や渋谷などへ向かう場合の運賃額には変更はない。また東海道新幹線のネット予約「エクスプレス予約」で購入の場合も、従来と変わらない金額で利用できる。
そして今回の改定で最も影響が出そうなのが、JR伊東線や伊豆急行から東京方面へ向かう場合。伊豆急下田や伊東、修善寺方面などから特急「踊り子」で東京まで在来線で向かう場合と、熱海駅で東海道新幹線に乗り換えて東京へ向かう場合で、乗車券金額が異なることになる。基本的に乗車券購入時までにルートを決めておく必要があり、購入後に変更する場合には窓口などでの変更手続きをしなければならないので注意しよう。
○…東海道新幹線は3月14日にダイヤ改正を行った。静岡県内に関わる主な改正点については、名古屋からの最終「こだま」静岡行きの発車時間が繰り下がり、「こだま864号」静岡行きの名古屋駅発車が従来よりも7分遅い22時21分発となる。
静岡県内の到着時間では、浜松駅に22時56分、掛川駅に23時09分、静岡駅に23時23分に到着となる。静岡駅の到着時間は変わらないが名古屋駅の出発が7分遅くなるので便利だ。それ以外では、静岡県内から乗り換えなしで出雲市や高松まで寝ている間に移動できることで人気の熱海駅、沼津駅、富士駅、静岡駅、浜松駅に停車する寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の発車時間が20分程度早くなり、熱海駅発は22時57分、沼津駅発は23時16分、富士駅発は23時32分、静岡駅発は23時59分、浜松駅では0時54分発となり、これまで以上に利用しやすくなる。
寝台列車のチケットは乗車日ベースになることから、静岡駅から乗車する際には従来は日付が変わった後だったが、改正後は日付が変わる前の発車になることから、乗車する時間の日付で購入する必要がある。大人気列車であることから、発売開始の1カ月前の午前10時の発売直後の購入をおすすめする。

