高市早苗首相は30日の参院予算委員会で、子どもたちの自殺が社会問題となっていることをめぐり、「7代前まで、直系だけで250人を超えるご先祖さま」の存在に触れた16日の同委員会での答弁について、言及した背景について問われる場面があった。

高市首相は16日の同委員会で立憲民主党の小沢雅仁参院議員から、1週間で10人の子どもたちが自ら命を絶っている現状への対策を問われ「多くの子どもさんたちにお伝えしたいのは、あなたは1人で生まれてきたのではないということ」と主張。「お父さんお母さんを2人と数えて、おじいちゃんおばあちゃん4人、そしてひいおじいちゃんひいおばあちゃん8人…と数えていくと、7代前まで直系だけで250人を超えるご先祖さまが大人になり子宝に恵まれ、そのすごい偶然、すごい奇跡的な幸運に恵まれて1人の命がある。それは自分の命の重さもそうだし、他人さまの命もそうだということはぜひ、みんなで共有したいと思います」と答え、子どもの自殺防止対策を「強力に進めてまいります」と語った。

この日、同党の石垣のりこ議員から「保護者イコール必ずしも血縁とは限らず、親との関係で、家庭に深い傷を負っている子どもがいます。そこに、7代まで250人を超えるご先祖のお話というのは、事実としては数を数えていけばそうなるが、なかなか受け入れがたいお子さんも多いのではないか」と指摘された高市首相は「子どもさんが追いつめられていって、その命を絶対救いたいという気持ちは石垣議員と思いを同じくするものです」とした上で、16日の自身の発言に言及。「子どもさん自身も、おつらい中でも、自分の命も大切で、いじめなどのケースもありますが、他人の命もとても重い、大切なものだと、胸に刻んでいただきたいという思いで申し上げた」と説明した。

石垣氏は「思いは、それはそれで大切だが、あくまで子どもの視点に立った時、先祖の話をすることが、果たして子どもの気持ちを軽くする、救うものであるのかということを、想像力をもってお話をいただきたい」と指摘。「総理大臣の言葉だから、影響力もございます。子どもの置かれた状況を考慮して、ご発言をいただけますと幸いです」と求めた。