自民党総裁の高市早苗首相は12日、東京都内で開かれた党大会の演説で、「私が目指すのは、国でも地方でも自民党が選挙に勝ち続けることだ。私が先頭に立つ。どこまでも自民党を強くしましょう」と訴えた。持論の憲法改正にも触れ「立党70年。時は来ました」とした上で「新たなページをめくるべきかどうか、国民のみなさまに堂々と問おうではありませんか。改正の発議に何とかめどが立ったといわれる状態で、来年の党大会を迎えたい」と、期限にも触れる形で強い意欲を示した。
2月の衆院選後、初となる党大会。ロック好きな高市首相を意識したようなギターサウンドが冒頭で奏でられるなど、「高市カラー」が随所に施された。
総裁演説に先立つ特別企画では、昨年の参院選に無所属で立候補(落選)したミュージシャン世良公則(70)が、サプライズで登場。「今日は陳情に来ました。若者や小さな子どもたち、現役世代のみなさんが、この国を信じて歩くことができる日本をつくりあげていただきたい」と訴えた後、「しゃべるより歌う方が得意」と、ジャケットを脱いてシャツの腕をまくり、ギターを手に、自身の大ヒット曲「燃えろいい女」など2曲を披露。「燃えろいい女」では「燃えろナツコ」を「燃えろサナエ」に変え、「まぶし過ぎるおまえとの出会い」の部分では、最前列の高市首相に視線を送るしぐさもみせた。
「燃えろサナエ」と呼ばれた高市首相は立ち上がり、両手を広げて拍手をするなど大喜び。見通しが立たないイラン情勢や、国会対応をめぐり与野党から厳しい声を受けるなど逆風の中にある高市首相だが、この日ばかりは総裁として初めて臨んだ党大会を、自身でも盛り上げてみせた。

