「POG2023 厩舎別注目2歳馬」第2弾では、昨年の最優秀2歳牡馬ドルチェモアを育てた栗東・須貝尚介厩舎と、美浦・国枝栄厩舎の入厩予定馬を取り上げる。

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須貝厩舎は今年の2歳馬も精鋭ぞろいだ。毎年のようにクラシック有力候補を送り出している名門。現3歳世代でもオープン馬7頭、G1・1勝を含む重賞3勝と大活躍を見せている。

G1・3勝を挙げる白毛のアイドルホース・ソダシの半弟ブチコの21(牡、父モーリス、馬名予定カルパ)は先週の14日、栗東トレセンに入厩した。姉同様の真っ白の馬体だ。須貝師は「スピードはありそう。今のところはマイル前後が良さそうですが、まだ路線などは決めていません。まずはゲート試験を受けてから考えたいです」と口にしていた。白毛のニューヒーローとして、新たなドラマが始まる予感がする。

新種牡馬レイデオロの産駒ラルケットの21(牡、馬名予定ラケダイモーン)は、半兄に18年マイルCS覇者ステルヴィオがいる良血。「素晴らしい馬です。来年のクラシックに乗せないといけない責務のある馬。体つきを見ても、距離の融通は十分に利くと感じています」と話していた。

牝馬も素質馬が集まっている。レーヴドゥラメールの21(父エピファネイア、馬名予定レアリゼアンレーヴ)は、祖母が10年阪神JF覇者レーヴディソール。「素軽いです。血統もしっかりしているし、来年のクラシックをにぎわせるような存在になってほしいですね」。テラメリタ(父ブリックスアンドモルタル、母テラノヴァ)はすでに1度、栗東に入厩している。「バランスがすごくいい。(管理した母)テラノヴァはコロッとしていたけど、この馬はもっとスマートです」と説明した。【藤本真育】

須貝厩舎入厩予定の本紙注目2歳馬
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