<1>ボンドガール(東京11RサウジアラビアRC・15時45分発走)

6月4日、新馬戦を制したボンドガール
6月4日、新馬戦を制したボンドガール

G3となった16年以降の勝ち馬7頭の上がり3ハロンは33秒1~36秒8。不良馬場で、勝ち時計1分39秒6と時計を要した20年を例外とすれば、勝利には33秒台、遅くとも34秒台前半の上がりが必要となる。

ペースとしても、前半600メートル通過が35秒以上という遅いケースも珍しくなく、33秒台の上がりを出す瞬発力がやはり必須となる。

今年のメンバーでは、新馬戦で上がり33秒0という“鬼脚”を繰り出したボンドガールが1歩リードか。しかも、やや重馬場でマークしており、同じ東京芝マイルで乾いた馬場なら、再度の上がり33秒台は約束されたようなものだ。


<2>ブライアンセンス(東京10R西湖特別・15時10分発走)

6月18日、ユニコーンS3着のブライアンセンス
6月18日、ユニコーンS3着のブライアンセンス

ホッコータルマエ産駒は20年以降の東京ダート1600メートルに延べ99頭が出走。【10・6・9・74】で勝率10・1%、連対率16・2%と上々の成績を残す。自身のG1、Jpn1勝利は10勝中9勝が1800~2100メートルだったが、マイル戦にも対応可能なスピードを産駒に伝えている。人気でもタルマエ産駒のブライアンセンスを信頼する。

この舞台での前3走の走破時計は、いずれも良馬場で1分35秒7~1分36秒7。3勝クラスでも勝ち負けできるレベルだ。重賞ユニコーンS3着の前走からしても、ここは通過点となる可能性が高い。


<3>タガノクリステル(京都11R藤森S・15時35分発走)

9月23日、ながつきSを制したタガノクリステル
9月23日、ながつきSを制したタガノクリステル

藤森Sは改修工事の影響で3年ぶりの京都開催となる。

今回と同じ京都ダート1200メートル、3勝クラスで行われた藤森S(12~20年)を見ると、4角を1~3番手で通過した先行馬の勝利は17年オアシスクイーン、20年ジェネティクスの2例のみ。直線が平たんで前が止まりにくい京都コースのイメージとは裏腹に、差し、追い込みが決まりやすく、中団~後方に構えるタイプを狙うべきレースといえる。

タガノクリステルは前走ながつきSで、中団追走から上がり最速35秒1の脚を繰り出し、3馬身差で快勝した。初のダート1200メートルで詰めの甘さを払拭し、秘めていた瞬発力を引き出した。新境地を開いた今なら、重量1キロ増の56キロでもその切れ味が鈍ることはないはずだ。


【先週土曜の結果】

<1>サクラジェンヌ

中山7R 15着(7番人気)

<2>アドマイヤハレー

中山11R秋風S 14着(9番人気)

<3>ハクアイアテナ

阪神12R 5着(4番人気)

◆DB班とは 極ウマ・プレミアム、および日刊スポーツの競馬面をさまざまな形で支える内勤チーム。DBはデータベースの略で、通称はディービー班。