<1>セオ(京都11R石清水S・15時35分発走)

23年3月、中山6Rの3歳1勝クラスを制したセオ(左)
23年3月、中山6Rの3歳1勝クラスを制したセオ(左)

昨年のリニューアル後、京都芝外回り1600メートル戦19鞍で、最も多くの勝ち星を挙げているのが社台ファームの生産馬。【9・1・4・18】と過半数に迫る勢いで、勝率28・1%、連対率31・3%、複勝率43・8%の好成績を残している。

複数いる同ファームの生産馬から、セオを軸に指名する。芝マイルの持ち時計は1分33秒2。時計勝負では分が悪いものの、幸いにして今の京都芝はかなり時計を要するパワー優先の馬場状態。しかも、今週末は道悪必至の雨予報だ。

不良の中山芝1800メートルの1勝クラスを、1分54秒6というダート戦並みの時計で勝ち上がった道悪巧者だけに、良馬場で5着に終わった前走(清水S)からもう1段、パフォーマンスを上げることは間違いない。


<2>グレースルージュ(小倉9R萌黄賞・14時15分発走)

グレースルージュ(2023年撮影)
グレースルージュ(2023年撮影)

開幕週だった先週の小倉芝1200メートル戦5鞍の前半3ハロン通過の平均タイムは33秒32。一方、後半3ハロンの平均タイムが34秒84。この約1秒5の前後差こそが、常に大幅な前傾ラップのハイペースとなる当舞台の特徴を何よりも雄弁に物語っている。

グレースルージュは前走のさざんか賞(阪神芝1200メートル)で、前半3ハロン通過32秒6の超ハイペースを3番手で追走。直線に坂のある阪神とあって最後は息切れしたものの、それでも0秒3差の5着に踏ん張った。平たんの小倉なら、たとえ前半が前走並みに速くても、先行してそのまま粘り込むシーンがあっていい。


<3>シンヨモギネス(京都10R宇治川特別・15時00分発走)

蹴上特別2着のシンヨモギネス(右)。左は勝ったサンデーファンデー
蹴上特別2着のシンヨモギネス(右)。左は勝ったサンデーファンデー

昨年以降の京都ダート1800メートル戦に、のべ10頭以上の産駒を出走させた種牡馬の中で、最も高い連対率(50%)、複勝率(57・1%)を残しているのは【2・5・1・6】のダノンレジェンドだ。

同産駒のシンヨモギネスは、ここ2走続けて上がり最速をマーク。今回と同舞台だった前走・蹴上特別では、8番人気の低評価を覆して2着に激走した。血統的な面も含めて舞台相性の良さはすでに証明済みで、再び激走する可能性は十分。前走がフロック視されて人気の盲点になるようなら、狙ってみる価値はある。


【先週土曜の結果】

<1>メイショウシロガネ

京都9R五条坂特別 4着(9番人気)

<2>フィールシンパシー

中山11RニューイヤーS 9着(4番人気)

<3>セキトバイースト

京都10R紅梅S 2着(3番人気)

◆DB班とは 極ウマ・プレミアム、および日刊スポーツの競馬面をさまざまな形で支える内勤チーム。DBはデータベースの略で、通称はディービー班。