逃げ切って中京記念を制したベレヌス(左端)(2022年7月24日撮影)
逃げ切って中京記念を制したベレヌス(左端)(2022年7月24日撮影)

<中京記念>

西村淳騎手の絶妙な「距離感」が、ベレヌスを逃げ切りに導いた。外枠から好スタートを決めると、内から行く気を見せたベステンダンク、コルテジアを制してハナへ。1コーナーを回って2馬身差をつける。その後は極端にペースを落とさず、1000メートル通過は59秒9。いい流れを作ってリズムよく運んだ。

前半から一気に飛ばしたり、ロングスパートをかけるわけではなく、かといってタメすぎもしない。4コーナー手前でシャーレイポピー、ファルコニアがまくってくると、小出しに脚を使って2馬身差をキープした。逃げ馬の場合、並ばれると精神的にきつくなる。気持ちを切らさず、後ろから追いかけられる状況で集中力を高める。その距離が2馬身差だ。

直線は内ラチ沿いを駆け抜けて、ぎりぎり粘り込んだ。杉山晴師が「この馬のペースの上げ方を熟知している」と絶賛したように21戦中13戦でコンビを組んだ経験が生きた。もし直線入口で後続に並ばれていたら、ゴールまで踏ん張れたかどうか。このコンビだからできた「粘逃」勝利だった。

逃げ切って中京記念を制したベレヌス(2022年7月24日撮影)
逃げ切って中京記念を制したベレヌス(2022年7月24日撮影)