来週8日に迫った大井の東京ダービー(S1、2000メートル)に向け、2日に浦和勢の最終追い切りが行われた。羽田盃2、6着のライアン(牡、小久保)とカイル(牡、小久保)は浦和競馬場で併せ馬。先行したライアンを外からカイルが1馬身差で追走して徐々にピッチを上げ、4コーナーで並び、直線だけ追われるという内容。ステッキ2発に反応したカイルが最後に半馬身ほど先着した。

カイルに騎乗していたのはルーキーの室騎手。この中間から調教パートナーを務めていたという。重賞未勝利ながら京浜盃2着など大崩れのない同馬にまたがり、「すごいバネ。乗せていただけて光栄です。やる気があって、状態もいいと思います」。ダービーの最終調整という大役を終え、笑顔が絶えなかった。

羽田盃で追い込み、ようやく平和賞を制した能力の一端を見せたライアン。元騎手で調教パートナーの橋厩務員は「調教でもハミを取ったり取らなかったり。なかなか精神面で成長してくれなくて」と苦笑い。それでも「いい意味で変わりないです。調子も変わらない状態。楽しみにしています」。こちらも無事に最終調整を終えた。【牛山基康】