今年の大井の2歳戦は前開催を終えて38鞍が行われた。そのうち半数の19鞍が1200メートルで、同距離のこれまでの最速タイムは1分12秒9。8月15日の新馬戦でナックサンライズ(牡、立花伸)が記録した。

好ダッシュを決めてハナに立ち、そのまま抑えての逃げ。外から並ばれ、早めに仕掛けて直線はいっぱいに追われた分、最後は3番手から伸びた2着馬が差を詰めてきたが、1馬身1/4差で振り切った。騎乗した達城騎手は「まだ体がついてきてないというか、上昇の余地はありそうですね」と未完成での勝利に成長を期待。「能力(試験)の時からすごいなと思っていて。びゅっと行く、切れるような」とセンスも感じていたという。短距離での素質の高さも口にしていた。

父は新種牡馬のネロ。重賞2勝はいずれも芝1200メートルの京阪杯だが、大井1200メートルも【0 1 1 1】。着外1回は17年JBCスプリントで、勝ったニシケンモノノフと同タイムの4着。父の適性も十分に受け継いでいそうだ。【牛山基康】