昨年のNARグランプリで2歳最優秀牡馬に輝いた浦和のヒーローコール(牡3、小久保)。全日本2歳優駿は4着に終わったが、地方馬では最先着となり、鎌倉記念の勝利も決め手となって選定された。今年の初戦には東京のヒヤシンスSも視野に入れられていたが、雲取賞から始動する。

19日のヒヤシンスSには全日本2歳優駿2着のオマツリオトコと同3着のペリエールが出走した。東京が初めてだった前者は58キロも響いたのか13着に大敗。一方、同舞台のオキザリス賞を制していた後者は56キロで1馬身半差の快勝という結果。ここにヒーローコールが加わっていたら…。

◆大井11R雲取賞 ◎ヒーローコール。大井は初めてだが、能力の高さでこなすとみた。小久保師に聞くと全日本2歳優駿は最終追い切りの翌日に馬房内で脚をぶつけていたという。幸い患部は当日までに回復したので出走できたとのことだが、その一頓挫があっても地方馬最先着。やはり能力が高いのだろう。「そこはもう大丈夫なので」と師。ここに向けては「全然追い込んでいないけど」と目標はあくまで先だが、「元気いっぱい」と態勢は万全。通過点もあっさり突破だ。馬単(8)→(2)(5)(1)(3)(7)。【牛山基康】