熊 長い間、南関ファンを楽しませてくれたサルサディオーネ(牝9、小林・堀千)が今日のエンプレス杯でラストランを迎える。

いまにし亭(以下い) 地方重賞8勝。うち7つが南関(ほかに盛岡で1勝)。20年報知グランプリカップ(S3、以下報知GC)から始まって、DG競走も5勝。

熊 けれん味のない逃げが持ち味で、南関重賞7勝は全部、逃げ切り。

い 報知GCを勝った時、レースの1日前(2月11日)に亡くなった野村克也氏の言葉「まず自分の形を作れ」を使って、その華麗な逃走劇を記事にしたことを思い出す。

熊 エンプレス杯は今度で6度目の挑戦。

い 18年から毎年出走して、3、7、11、2、2着。ここ2年は0秒1、0秒3と、わずかの差で涙をのんだ。ラストランで優勝となれば絵になるな。

熊 2月25日のサウジカップ(G1)を逃げ切ったパンサラッサのように…。

い 前走(ゴールドカップ)は牡馬相手に0秒2差2着と頑張った。この時の1着馬(スマイルウィ)に乗っていたのがサルサディオーネの主戦の矢野貴騎手。お手馬のラスト騎乗で相棒に有終の白星、も絵になる。3連単(7)1頭軸マルチで(2)(1)(4)(5)(6)。

【今西和弘】