23日に行われた日刊スポーツ賞スパーキングサマーCは地方全国交流。高知からは遠征に積極的な別府厩舎の2頭が参戦した。その1頭、ワールドリング(牡5)には同厩舎所属で期間限定騎乗中の船橋の所蛍騎手(17)が騎乗していた。

「攻め馬に乗っていたんです」と所騎手。同馬には今回が初騎乗だったが、この中間から調教を担当していたという理由でレースも乗ることになったという。今年3月までは船橋の張田厩舎にいた同馬。今年4月デビューの所騎手も張田厩舎の所属。その縁もあって南関東遠征のタイミングで乗り替わりになったのかと思ったが、そこは偶然が重なったようだ。とはいえ騎手候補生の実習中に「乗り運動ですが、乗ったことはありました」という同馬での参戦。浅からぬ縁だ。

6月の期間限定騎乗開始から高知優駿12着、トレノ賞7着、建依別賞8着と、これまでに高知では3鞍の重賞騎乗を経験してきた所騎手。来月の騎乗期間終了を前に突然やってきた4鞍目の重賞騎乗は、今や自厩舎の総大将となったスマイルウィを相手に11着に終わったが、まさかの高知からの遠征で南関東重賞初騎乗を果たした。【牛山基康】