今年のヤングジョッキーズシリーズのトライアルラウンドは短期決戦。東日本地区は2カ月ちょっとの間に6場で開催された。最終戦は9月26日の船橋。暫定2位で当日を迎えた野畑凌騎手(19)は最終戦には騎乗がなかったが4位に踏みとどまり、暫定5位だった新原周馬騎手(19)は4、4着で3位に浮上。川崎からは昨年デビューの2人がファイナルラウンド川崎、中山の切符を手にした。

新原騎手は初のファイナルラウンド。「優勝を狙うぞ、と思うと気負いすぎるので、中央で乗れることで自分の経験値が上がればという方向性で。緊張したら何もできなくなるので(苦笑い)。場の雰囲気にのまれないようにしたい」と自然体での騎乗を心がける。

野畑騎手は名古屋、中京で行われた昨年に続いてのファイナルラウンド。「今年は乗り慣れている川崎なのは有利。中京ではあまりいい結果を残せなかったので、中山では見せ場をつくりたいです。最後なので、悔いが残らないように全力で騎乗します」と意気込む。

2人ともすでに減量解除の101勝を突破。来年の出場権はない。ラストチャンスをものにするか。その騎乗に注目だ。【牛山基康】