今回の「ケイバラプソディー~楽しい競馬~」は、下村琴葉(ことは)記者が、ダービー馬キズナとコントレイル産駒にスポットを当てる。今年のキズナ産駒は「当たり年」と言われる世代で、ダービーには2着の皐月賞馬ジャスティンミラノなど5頭が出走した。大山ヒルズの斉藤慎取締役ディレクターに父としてのキズナと、来年デビューのコントレイル産駒について聞いた。

4月14日、皐月賞を制したジャスティンミラノと戸崎圭太騎手
4月14日、皐月賞を制したジャスティンミラノと戸崎圭太騎手

ダービーが終わり、今週末から2歳新馬戦がスタートする。ホッと息つく暇もなく、来年の大一番に向けて新たな1年が始まる。今年のダービーは9番人気の伏兵ダノンデサイルが勝利。13年2着の父エピファネイアの無念を晴らした。

その時のダービー勝ち馬はキズナ。G1・1勝ながらも、国内外の重賞5勝、凱旋門賞4着と人々の記憶に残る馬だ。今年の3歳世代はキズナの当たり年と言われるほど、数々の実力馬が登場した。皐月賞馬ジャスティンミラノをはじめ、京都新聞杯の勝ち馬ジューンテイク、スプリングSを制したシックスペンスなど、5頭が今年のダービーに名を連ねた。オークスでも3頭が挑み、ライトバックが3着。性別問わずに実績を残している。

3月末、大山ヒルズのPOG取材で斉藤慎取締役ディレクターは、今年の3歳馬についてこう話していた。「繁殖の質が全然違う。この年は僕の中でも爆発するだろうなと思っていました」。想像通りだった。「キズナの子は安定して走る。芝もダートも問わない。まだまだいい子を出すんじゃないかなと思います」。27日時点で競走馬登録されているキズナ産駒の2歳馬は136頭で、この世代にも期待がかかる。

さらに、北海道のノースヒルズでは、20年ダービー馬コントレイルの初年度産駒が、来年のデビューに向けてスタンバイしている。昨年のセレクトセールでは高額で取引され、福永厩舎入厩予定のコンヴィクション2の23は5億2000万円(税抜き)で落札された。無敗3冠馬血統への期待度が表れている。「品があっていろんなタイプがいると聞きます。コントレイルのお母さんはダート馬ですし、ダートで走らないこともないでしょう。柔らかい馬が生まれてくると思います。来年が楽しみですね」と同ディレクターもうなずく。デビューが待ち遠しい。

(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)