今週は、競馬学校1年生が1度目の研修で栗東トレセンに来ています。一緒に乗る機会こそありませんでしたが、彼ら、彼女らが乗っている姿を見て、当時のことを思い出しました。

私は実習生の頃、美浦トレセンでは武藤先生の厩舎で研修させていただき、栗東では所属している寺島厩舎を中心に、武英厩舎、飯田祐厩舎などで、たくさんの方にお世話になりました。技術的なことはもちろんですが、多くの有力馬に騎乗させていただき、いい経験ができました。キングズガードやテルペリオン、オパールシャルムなどオープンで活躍した馬にまたがらせていただき、その背中を感じられたことは大きな財産になっています。本当に感謝しかないです。

重賞ウイナーのキングズガードは柔らかくて、パワーがすごかったです。1度、調教で手綱を持っていかれてしまって…。悔しかったと同時に「これが走る馬なんだ」と思いました。実は、弟キングズソードが兄に似ていて、弟もデビュー当初からとてもいい馬だと感じていました。馬に乗ることでしか得られない「経験値」が、騎手として成績を残すために大切なファクターの1つなんだと改めて思いましたし、これからも調教から多くの馬にまたがり、たくさん吸収して、結果につなげたいです。

土曜は京都で4頭に騎乗させていただきます。3Rギルティプレジャーは最終追い切りの動きが良く、休み明けを1度使った上積みを感じます。ダートの1400メートルという条件も問題ないと思いますし、スムーズに運んでこの子の力を発揮させてあげたいです。(JRA騎手)

<今村聖奈騎手の土曜京都の騎乗馬>

3R ギルティプレジャー

4R ファストレーン

9R ディベルティール

12R シタン