日本馬バスラットレオン(牡4、矢作)が7着に敗れ、98年タイキシャトル以来24年ぶり2頭目のジャックルマロワ賞制覇はならなかった。

抜群のダッシュでゲートを飛び出すと迷わずハナを奪った。1頭だけ外ラチ沿いに持ち出し、馬群を率いた。勝負どころで満を持して追い出されたが、最後はライバル勢の伸びが上回った。

矢作師は「ちょっとカッカするところのある馬だが、今日は落ち着いていたし、滞在調整だったのはよかった。事前に馬場の外がいいと確認していたし、逃げ馬はラチを頼って走るところもある。馬の不安感を解消するためにも外ラチ沿いは作戦通り。ジョッキーは今日はまったく息が入るところがなかったと言っていた」と振り返った。

今年は世界を股にかけている。3月下旬にドバイのダートG2・ゴドルフィンマイルで海外初挑戦。華麗な逃げ切り勝ちで海外重賞初制覇を挙げた。前走イギリスのサセックスSでは世界ランク1位のバーイードに屈し4着。半月でイギリスからフランスへのタフな転戦に挑んだが、海外G1初勝利はお預けとなった。

勝ったのは英国馬インスパイラル(牝3、J・ゴスデン)。デットーリ騎手はこのレース3連覇で7度目の勝利となった。