愛チャンピオンSで2着だったパリ大賞覇者オネスト(牡3、父フランケル)の次走について、管理するファブリス・シャペ調教師は凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)と英チャンピオンS(G1、芝1990メートル、10月15日=アスコット)の両にらみとしている。12日、「レーシングTV」電子版が伝えている。

シャペ師はルクセンブルクの2着だった愛チャンピオンSを「いいレースをしてくれたし、不満はありません。レースには満足しています」と振り返り、「馬はレース後も元気です。現時点ではうまくいっていて、凱旋門賞と英チャンピオンSの2つの選択肢があります」とコメントしている。

週末にフランスで行われたニエル賞をパリ大賞2着馬シムカミルが制し、英国クラシック最終戦の英セントレジャーをパリ大賞4着馬エルダーエルダロフが制した。凱旋門賞と同じ舞台のパリ大賞を勝ったオネストの存在感は増しているが、2000メートルの愛チャンピオンSを好走したことで、英チャンピオンSという選択肢も残されている。

シャペ師は「いい週末でした。(パリ大賞で負かした馬たちが)ニエル賞とドンカスター競馬場のセントレジャーを勝ちました。パリ大賞はすごくいいレースだったのだと思います。愛チャンピオンSは2000メートルのレースでしたが、オネストは2400メートルと同じくらいタフな、いい競馬をしてくれました。私たちは極端な馬場状態では走らせたくありません。凱旋門賞の日はそういう馬場(重い馬場)になる可能性があります」と馬場状態を考慮しながら参戦の決断をするとしている。