今週の日曜東京メインは、日本馬と外国馬が激突するジャパンC(G1、芝2400メートル、27日)が行われる。

2年連続参戦のグランドグローリー(牝6、G・ビエトリーニ)は東京競馬場のダートコースでキャンター調整を行った。調教終了後に取材に応じたビエトリーニ師は「馬の状態も良くて、リラックスしているのと同時に集中力も高まってきています。毛づやもいいし、状態もいい。去年と比べても体調は非常にいいと思います。枠順もいい番号。中団に入っていけるし、いいレースになりそうです」と笑顔でまくしたてた。

昨年のパドックではグランドグローリーを引くデュモン助手の装いが大きな話題を呼んだ。女性スタッフを重用していることについて問われると「うちの厩舎はスタッフが20人。男女半々です。これはあくまで個人的な意見ですが、私はイタリア人ですが、女性は信頼できる人が多く、馬に対して愛情を持っている。馬と強固な信頼関係を結びやすいのではないでしょうか」と私見を語った。「私の調教方針はフィジカルよりもメンタルを重視するものです。今回のグランドグローリーはフランスから日本へ到着した時点で走る準備ができていました。なので、こちらに来てからは筋肉を温める程度で、強い調教はやっていません」と説明した。

日本滞在の印象を聞くと、ハイテンションで「今回の来日では日本の方のおもてなしに感激しました。(グランドグローリーはラストランだが)まだ違う馬で日本のレースに参加したいと思っています。昨年は行動制限があって観光もまったくできませんでしたが、今年はできそうです。家族も連れて来ました。家族はいつも応援してくれるし、心強いです」と万感の表情だった。