春のスプリントG1高松宮記念(芝1200メートル、中京=26日)に向け、21年12月香港スプリント以来の実戦となるピクシーナイト(牡5、音無)が9日、2週前追い切りを行った。

坂路で僚馬アリストテレス(古馬オープン)と併せ、追走から1馬身先着。馬なりで4ハロン51秒8-12秒7の好時計をマークした。音無師は「時計も出ていたし、大丈夫」と、うなずいていた。

21年には3歳で秋のスプリンターズSを制覇。その後に挑戦した香港遠征で落馬事故に巻き込まれ、長期休養を余儀なくされた。それでも懸命なリハビリを重ねてきた。当初はステップレースとして阪急杯を予定していたが、歩様の乱れで回避。状態が心配されたが、師は「1回放牧に出したが結果的にどうもなかったので、7日にこちらに入れました」と、経緯を説明した。レースでは戸崎騎手との新コンビも決まっており「(今日を含めた)3本追って、どうもなければ使います。無事にいってくれれば」と力を込めた。