「グロリアス・グッドウッド」開催初日メインのG1で鮮やかな大逃げが決まった。トム・マーカンド騎手を背にした単勝7番人気タイの伏兵クイックソーン(セン6、H・モリソン、父ナサニエル)が単騎で軽快に飛ばし、最後まで1人旅。2着エミリーディッキンソンに6馬身差をつける圧勝でG1初制覇を果たした。勝ちタイムは3分33秒65。アスコットゴールドC覇者でランフランコ・デットーリ騎乗の1番人気クラージュモナミは6着に敗れた。

クイックソーンは昨年8月のG2ロンズデールCも同じように大逃げで2着に14馬身差をつけた個性派。昨秋に初めて短期免許で来日し、日本のファンにもおなじみとなった英国の若き名手マーカンドは「今日は彼のポテンシャルを最大限に引き出しました。信じられないパフォーマンスでした。私が後続の騎手だったとしたら、やはり追いかけることはできなかったでしょう。この馬のスピードを称賛したいと思います」とパートナーの走りをたたえた。