JRAの馬券発売では13番人気の低評価だったオネスト(牡4、F・シャペ、父フランケル)が3着に激走した。

パリ大賞覇者として期待を集めた昨年は道悪に泣き、5番人気で10着に敗れていたが、良馬場の今年は本来の実力を発揮することができた。直線入り口まではスルーセブンシーズと並んで最後方を進み、直線はエースインパクトの背後から大外を鋭く伸びた。

シャペ師は「私は前走の愛チャンピオンS(7着)は度外視できると言っていました。今日はかなり後方になりましたが、勝ち馬のスリップストリームに乗って、いいレースができました。2着とはかなり接戦でしたし、素晴らしかったです」と満足そうに話した。今後については「論理的に考えて、ブリーダーズカップ(ターフ)に向かうことになります」とコメントした。

昨秋は凱旋門賞後に来日し、ジャパンCで7着。今シーズンは始動戦になるはずだった5月末のイスパーン賞を取り消し、8月にマイルのG1ジャックルマロワ賞で復帰(4着)。前走愛チャンピオンSと今回の凱旋門賞でまだシーズン3戦しかしていない。遠征を予定する米国のBCターフ(G1、芝2400メートル、11月4日=サンタアニタパーク)は、復活した実力馬の走りに注目だ。