マジックマンがまたやった。1番人気ゼッフィーロ(牡4、池江)を完璧なエスコートで重賞初制覇に導いた。最後の直線はインで詰まるかと思いきや、他馬の間隙(かんげき)を突き、ゴールへ一直線。1馬身差きっちり押し切った。勝ち時計はレースレコードタイとなる2分29秒9。鞍上は3日に大井のJBCクラシックを勝ち、JRAでは土日東京で11勝を挙げる大活躍だった。
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マジックマンはとどまるところを知らないのか。モレイラ騎手は初コンビのゼッフィーロと後方で脚をためた。最後の直線で一気というところで、前が馬群でふさがっていた。それでも馬上では冷静だった。「スペースが空くまで待つ時間があって、少し焦ったけど、空いたら突っ込んで、素晴らしい脚を使ってくれた」。一瞬の隙を見逃さず、ためていた末脚を爆発させた。
金曜には大井でJBCクラシックを外国人騎手として初制覇。土曜東京で6勝、そしてこの日は5勝で土日11勝。大暴れの週末になった。モレイラ騎手が「夢のようです。日本で乗れていることがうれしい」と言えば、管理馬を見守った池江師も「左回りは内にもたれるけどラチを利用して走らせた。ブラボーとしか言いようがない」と舌を巻いた。
名手に導かれた同馬はこれで重賞ウイナーの仲間入り。今後に向けて価値のある1勝に師は「香港ヴァーズは登録していますが招待なので。招待がくればJC、有馬と選択肢が3つになる」と展望を明かす。「モレイラは黙って買い」。府中の活躍はそう感じさせるには十分だった。【舟元祐二】
◆ゼッフィーロ ▽父 ディープインパクト▽母 ワイルドウインド(デインヒルダンサー)▽牡4▽馬主 (有)社台レースホース▽調教師 池江泰寿(栗東)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績12戦5勝▽総取得賞金 1億5945万8000円▽馬名の由来 西風、春のそよ風(イタリア語)

