4年目の永島まなみ騎手(21=高橋康)が「陽キャな先輩」と重賞初Vを目指す。

日曜京都のシルクロードS(G3、芝1200メートル、28日)で9歳馬トゥラヴェスーラ(牡、高橋康)に騎乗予定。JRA重賞挑戦は7度目で、自厩舎と臨むのは初めてとなる。デビュー8年目を迎えたパートナーの方が“キャリア”は長く、頼りがいのある背中だ。「自厩舎でも一番の大ベテラン。素晴らしい馬に乗せてもらえて感謝しないと。私の先輩ですし、教えてもらって乗りたいです」と声を弾ませる。

テン乗りとなるが、すでに何度も調教の手綱をとってきた。初めてまたがったのは昨年の高松宮記念(3着)の2週前追い切りだった。「背中が印象的でした。すごく沈んで走る馬。いいスピードを持っています」。G1で掲示板に載ること3度。前走の京阪杯でも3着馬と鼻差の4着で健在を示しており、まだまだ衰え知らずだ。

毎日のように厩舎で顔を合わせるだけに、性格も熟知している。「馬房では1頭でリズムをとって優雅に過ごしてます。陽キャ(陽気なキャラ)の男の子という感じでかわいらしいです」。互いに明るく似た者同士? 念願の初タイトルへ、人馬で息を合わせて突き進む。【太田尚樹】

■トゥラヴェスーラ仕上がり上々

トゥラヴェスーラは9歳という年齢を感じさせない仕上がりだ。高橋康師は「年末からしっかり乗り込んで、状態はいい。休み明けも苦にするタイプではない」と信頼を寄せる。2、1週前追いには続けて永島騎手がまたがり、17日の1週前は坂路4ハロン51秒4の好時計。師は「あとは展開が向いてほしい。やれる力はあるので、条件がかみ合えば」と話していた。

◆永島騎手のJRA重賞成績 過去6回騎乗。初騎乗は昨年7月CBC賞のアビエルトで12着。G1初騎乗となった同12月の阪神JFはスウィープフィートとタッグを組んで7着だった。同8月の新潟2歳S、ルクスノアでの4着が最高着順。