3番人気ブルーサンが逃げ切り、重賞初挑戦で初制覇を果たした。勝ちタイムは1分55秒2。和田竜二騎手(46)は20年サマーチャンピオン以来、川村禎彦調教師(65)は04年マーキュリーC以来の地方でのダートグレード制覇となった。

3歳ダート3冠に向けた前哨戦は第2弾も中央勢が地力の違いを見せた。鞍上は「前走が強い競馬。出来も上がっていたので、大井の1800メートルでチャンスがあるんじゃないかと思っていました」。スタートを決めてハナを奪うと、後続を離して淡々と逃げた。「道中が速いように見えて馬のペースで行けているので、その辺が強い要因だと思います」。直線で2、3番手の2頭を突き放すと、内から伸びてきたアマンテビアンコも寄せつけなかった。

川村師は「馬の状態は一番良かった。自信を持っていたのでホッとしました。先々も楽しみにしています」。次走は4月24日大井の羽田盃(Jpn1、1800メートル)の予定。1冠目に向け、また新たな主役候補が現れた。【牛山基康】

 

■ブルーサン▽父 モーニン▽母 グッドレインボー(ステイゴールド)▽牡3▽馬主 石瀬浩三▽調教師 川村禎彦(栗東)▽生産者 小泉牧場(北海道新冠町)▽戦績 9戦3勝(うち地方1戦1勝)▽総獲得賞金 3993万円(うち地方2000万円)▽馬名の由来 青い太陽(火星から見た夕日の色)

 

●勝負服

<アマンテビアンコ=2着>ルメール騎手 スタートでつまずいて遅れました。最後まで頑張ってくれたけど、初の地方コースで狭いコーナーに慣れていない。

<サントノーレ=3着>服部騎手 いい内容でした。外枠から位置を取れたし、あれだけ脚を使って最後まで粘ってくれたのは収穫。

<イーグルノワール=4着>松山騎手 スタートもよく勝ち馬を見ながらいいポジション。ただ向正面で早めに手応えがなくなってしまって、伸び切れませんでした。

<フロインフォッサル=5着>本田正騎手 まだ緩いしこれからですね。距離は延びても大丈夫。成長していってくれれば。