【リヤド(サウジアラビア)=木南友輔】今年のサウジカップ開催、アンダーカードの目玉は間違いなく、この馬だ-。

世界の矢作厩舎がサウジダービー(G3、ダート1600メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)に3戦無敗のフォーエバーヤング(牡3、矢作)を送り出す。22日朝、ダートコースで動きを見届けた後、共同会見に出席した矢作師の第一声は「自信あります」だった。

「前走は左回りとマイルの距離のテストでしたが、非常に優秀な成績で合格してくれたと思います。昨年のコンティノアール(5着)は成長途上でしたけど、フォーエバーヤングは完成度の高い馬だと思います。(海外のブックメーカーでは断然人気のオッズになっているが)あのオッズなのは当然なのかなと思っています。(サウジの後はドバイのUAEダービー、ケンタッキーダービー?)もちろん、そうです。デビューが1800メートルだから距離が短くなることに不安はあっても、長くなることに不安はないです」。世界が注目するフォーエバーヤングの今年初戦、矢作師は今後の遠征についても前向きな言葉を続けた。

フォーエバーヤングに絶対的な自信を見せた指揮官だが、最後に会見の司会者から「あなたが管理した馬で最も素晴らしい馬なのか」と問われると、「コントレイルがベター」と20年に無敗の3冠馬に輝いたコントレイルの名前を挙げた。

フォーエバーヤングは22年のセレクトセール1歳部門で藤田晋オーナーが落札。父は矢作厩舎所属でドバイターフを勝ったリアルスティール(その全妹ラヴズオンリーユーはBCフィリー&メアターフを制覇)。新馬戦、JBC2歳優駿、全日本2歳優駿に続く無傷の4連勝で世界にその名を知らしめたい。