【リヤド(サウジアラビア)=木南友輔】ネオムターフC(G2、芝2100メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)は格付けが昨年までのG3からG2に昇格して行われる。過去に参戦した日本調教馬は2頭。20年のディアドラが鼻差2着、22年のオーソリティが勝利を挙げており、日本馬にとっては好相性のレースとなっている。今年は3頭が参戦する。

スタッドリー(牡6、奥村豊)はイクイノックスが制し、昨年の「ワールドベストレース」(世界のベスト100G1の1位)に輝いたジャパンCの出走馬。重賞実績は目立たないが、“ジャパンC8着馬”として、世界の舞台で好走を期待したい。

21日に行ったダートコースの追い切りは併せ馬で絶好の手応えだった。またがった市原助手は「いつも以上にいい状態だと思います。こちらに来てから日に日に良くなっていて、具合はいいですね。追い切りの感触だと、『もしかしたら、こちらのダートは合うのかな』というくらいの脚さばきでした」と声を弾ませる。

10番枠からのスタートで、アイルランドのルクセンブルクや英国のザフォクシーズなど世界の強豪を相手に戦う。「ジャパンCで騎乗したマーカンド騎手は『東京よりも小回りの2000メートルがいいと思う』と言ってくれたので、今回の舞台(芝2100メートル)はそれに近いですし、強い馬たちが相手ですけど、自分の力を出してくれれば」と期待を寄せた。

母ウインフロレゾンの1歳下の半妹がシャトーブランシュ。ジャパンCを制し、レーティング135ポンドを獲得した昨年の世界最強馬イクイノックスとはいとこの関係になる。世界の競馬ファンに浸透した「水色に赤の水玉の勝負服」…、シルクレーシングが送り出すスタッドリーの走りに注目したい。