悲願の重賞初制覇を果たしたアルナシーム(牡5、橋口)には偉大なクラシックホースのおじが2頭いる。祖母は米G1馬のドバイマジェスティ。母ジュベルアリ(父ディープインパクト)は未出走で繁殖入りしているが、その全弟アルアインは17年皐月賞と19年大阪杯を制覇。母の全弟のもう1頭、シャフリヤール(牡6、藤原英)は21年ダービー、22年ドバイシーマCを制している。

今年6月の京都では将来有望な妹もデビュー。新種牡馬ナダル産駒の半妹ポートデラメール(牝2、斉藤崇)が芝1200メートルの新馬戦を上がり最速の脚で差し切っている。

同期もすごかった。アルナシームが21年夏の函館で新馬勝ちした後、2戦目で挑んだ東スポ杯2歳S(6着)を制したのが、のちの世界最強馬イクイノックス。3戦目で挑んだ朝日杯FS(4着)は1着ドウデュース、2着セリフォス、3着ダノンスコーピオン、5着ジオグリフ。掲示板に載った5頭で、ダービー馬になったドウデュースを含め、アルナーシーム以外の4頭はG1馬になっている。

偉大なおじ、すごすぎる同期のライバルたち。血統や戦歴から受ける重圧もあったはずだが、オーナーや厩舎、牧場関係者から大事に育てられ、5歳の夏に価値ある重賞タイトルをつかみ取った。