51キロで重賞初制覇を狙い撃つ。日曜札幌メインの牝馬重賞、クイーンS(G3、芝1800メートル、28日)の追い切りが24日、札幌、函館各競馬場で行われた。ボンドガール(牝3、手塚)は札幌ダートで単走。スムーズに折り合い、滞在効果をうかがわせた。鞍上の武豊騎手(55)は重量51キロでの騎乗は6年ぶり、重賞では11年ぶり。勝てば自身初の重量51キロでの重賞制覇となる。

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照準を合わせた。曇天の札幌で、ボンドガールは落ち着いていた。序盤から気負わず、5ハロン70秒1-12秒1(強め)とめりはりのある走り。1週前に続いてまたがった平塚助手はタイムを聞き「気分よく走ることがテーマ。あれだけ折り合ってこの時計ならいいですね」と納得の表情。「ここ2週は頭を上げたけど行きたがったけど(今回は)イメージ通りにやれましたね」と手応えを口にした。

水が合った。1週前追い切りを美浦で消化し初の長距離輸送を経て19日に札幌入り。時折気持ちが高ぶりすぎる点を課題にしていたが、ここではどっしりと構える。平塚助手は「札幌が合うのかな」と滞在効果を要因に挙げた。成長途上の身だが、心身のバランスが取れた今が走り頃に映る。

手の合う鞍上も照準を合わせる。武豊騎手は重賞では13年CBC賞(ザラストロで7着)以来の重量51キロでの騎乗。JRA重賞は通算361勝を数えるが、52キロが最軽量だ。「減量? 大丈夫ですよ。日曜の後半なので競馬で減りますけど、若干いつもの水曜よりは軽いかな」と逆算し、記録更新に意欲を見せる。

前走NHKマイルCは直線の不利に泣き17着と大敗。それでも鞍上は「前走も不利がなければね。そこまで引っ掛かる面もないし、けっこうしぶといですよ。条件はよさそうな気がする」とトーンを上げる。古馬との最大重量差は6キロ。昨年は51キロの3歳牝馬ドゥーラが勝利。今年はボンドガールとレジェンドが、北の女王の座を狙い撃つ。【桑原幹久】

◆武豊騎手の重量51キロ 18年国立特別(プリュス=16着)以来6年ぶり、重賞では13年CBC賞(ザラストロ=7着)以来11年ぶりの騎乗。勝利となれば95年上総特別(マチカネイチジョウ)以来29年ぶりとなる。また52キロでは重賞4勝も、51キロ以下では過去5度の騎乗で勝利がなく、87年金鯱賞シヨノリーガル(50キロ)、93年金杯(西)エイシンテネシー(51キロ)の2着が最高。

◆3歳牝馬のクイーンS成績 過去10年で14頭が挑戦し、17年アエロリット、23年ドゥーラの2勝。ただ他の12頭は4着以下と苦戦を強いられ、3歳優勢とは言い切れない。