本日より札幌競馬場で取材を行っている井上力心(よしきよ)です。前日5日に札幌入りしました。本州とは全く異なる肌寒さすら感じるほどの涼しさに驚きました。今年の札幌は昨年とは打って変わって人馬に優しい穏やかな気候です。今朝の調教中でも発汗が目立つような馬はあまり見られなかったように思います。週末のレースもどうにか暑さが和らぎ、馬たちが気持ち良く能力を発揮しやすい環境で開催されることを望みます。

今週の札幌では2歳オープンのコスモス賞が行われます。札幌で調整を進めているのはヘンリーバローズ産駒のジェットマグナム(牡、安達)です。福島芝2000メートルでの初戦は、スローペースの中、内々でスムーズに折り合う2歳馬離れした器用な立ち回り。当日は福島で取材していましたが、センスの良さ、ラストの瞬発力も目に焼き付いています。戸崎圭太騎手も「返し馬から乗りやすさを感じました。まだ緩く頼りない中でこれだけいいレースができた。固まってくればもっと良くなると思います」と操縦性の良さ、これからの伸びしろを強調していました。

写真は今朝の洗い場での様子です。取り乱すような若いしぐさが一切見られず、とても穏やかな目つきがかわいらしく印象的でした。担当の柴田助手は「前走は好位で大人な競馬やったしジョッキーも乗りやすいと言ってくれた。調教でも乗りやすいし普段もおとなしい」とレースぶりのみならず普段の様子も大人びているそうです。「(先週まで)栗東坂路でしっかりやっているし使って良くなっている。千八も大丈夫だと思う」とレースを楽しみにしています。

現状では注文が付かずクラシックディスタンスでさらに良さが出そうなイメージが浮かびます。クラシック候補との呼び声も挙がっていた父ヘンリーバローズが果たせなかった舞台へ進んでほしいと期待をせずにはいられません。過去にはこのレースからメジロパーマー、チアズグレイス、ネームヴァリュー、ゴールドシップ、ステルヴィオなどがこのレースを制し、のちのG1馬に輝いています。

中央馬4頭、道営馬3頭の計7頭と少頭数ではありますが、楽しみな馬たちがそろいました。道営の馬たちが初めての芝でどんな走りを見せてくれるかも楽しみですね。来年の大舞台を目指す2歳馬たちの戦いにどうぞご注目ください。

【井上力心】