障害トップジョッキー森一馬騎手(32)が6月の海外研修に参加した。英国に1週間、アイルランドに1週間滞在して自身の経験値を高めた。この春は海外遠征の予定もあった同騎手に研修を通して得られたもの、来るべき「その時」について聞いた。
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「海外の競馬を知りたいと思って参加しました」と森騎手。午前中は調教に乗ったり、厩舎作業を行い、午後はレース観戦。開催していない競馬場では馬場を歩かせてもらったと言う。訪れた競馬場は6つ。その中には、この春、オールザワールドとのコンビで参戦予定だったチャンピオンハードル(G1、芝約3300メートル)が行われる英国・チェルトナム競馬場も含まれていた。
「今年は状態が万全でないので行けませんでしたが、実際に挑戦しようとした競馬場を見ることができ、馬場も歩かせてもらった。それも含めて充実した研修でした」
頭の中にあったのは遠征が実現したときのこと。「自分が来て乗るなら…というのを常に考えながら過ごさせてもらいました」。
遠征した場合の課題は2つある。馬場と斤量だ。「向こうの芝はまとわりつく感じで、土自体が軟らかいんです。平らな場所にしてもグネグネしていて、アンジュレーションが日本とは違うんです」と話す。
背負う斤量も70キロを超える。「中山大障害が63キロですから。馬の邪魔をしないように重りをのせる方法を考える必要があります」。
研修で得た経験を踏まえ、描けたビジョンがある。 「オールザワールドはとても賢い馬です。早めに向こうに連れていってもらって一緒に調教していろいろ経験してレースに向かえれば、やれるんじゃないかもと思うんです」
来年、その時がくるのが今から楽しみになってきた。【明神理浩】

