函館競馬場の調教でレイチェル・キング騎手(34=オーストラリア)を見かけた。取材するのはおそらく初めてだったが、僕には聞いてみたいことがあった。
「日本で『キング姐さん』と呼ばれてるのを知ってますか?」
誤解されないように「リスペクトを込めて」と付け加えた。
もともとSNSなどで呼ばれ始めた愛称だと思われるが、その活躍と相まって、われわれマスコミの間でもすっかり定着してきた感がある。
ちなみに質問は通訳のアダム・ハリガンさんに託したが、そもそも「姐さん」をどう訳すのか気になった。注意深く耳を澄ますと「ビッグ・シスター」と伝えていた。
今回の来日で2週連続重賞Vと絶好調の“豪腕”ジョッキーは、チャーミングな笑顔で答えてくれた。
「SNS(の日本語の投稿)で何度か見て翻訳してみたけど『ビッグ・シスター』とかいろんな訳が出てきて、最初はどういう意味なのか分からなかったわ。でも、どうやらいい意味なのは間違いなさそうだし、ポジティブな言葉みたいだからハッピーよ」
もはや本人公認としてよさそうだ。
3週連続重賞制覇がかかるクイーンSでは、フラワーC勝ち馬レーゼドラマ(牝3、辻野)に騎乗する。テン乗りで追い切りにもまたがらなかったが、乗り運動の様子を観察してチェックしたようだ。今週末もSNSで「キング姐さん」がトレンドワードになるかもしれない。
取材を終えてから気づいたのだが、31日に誕生日を迎える。明日もし会えたら「キング姐さん、ハッピーバースデー!」と祝福しよう。【太田尚樹】

