世界の短距離王に君臨するカーインライジング(セン5、父シャムエクスプレス)が香港馬の連勝記録の17連勝に挑むG1センテナリースプリントC(芝1200メートル、シャティン)が25日(日曜)に近づきました。

昨年暮れのG1香港スプリントを逃げ切った孤高の王者と、その陣営が目指すのは連勝記録の継続と、これを皮切りに始まる香港スピードシリーズ(香港短距離三冠)の完全制覇です。

昨年も成し遂げている短距離三冠は来月22日のG1クイーンズシルヴァージュビリーC(芝1400メートル、シャティン)と4月26日のG1チェアマンズスプリントプライズ(芝1200メートル、シャティン)の3つで構成され、“三冠馬”には500万香港ドル(約1億円)のボーナスが用意されています。

香港スプリント優勝後に中国本土、広東省広州市にある従化トレーニングセンター(従化競馬場)でリフレッシュと再調整にあたったカーインライジングは今月11日にシャティン競馬場へ戻り、15日に行われたオールウェザートラックのバリアトライアル(実戦形式の調教)で桁違いのスピードを披露しました。

センテナリースプリントCには他に6頭が参戦を予定していますが、これらは香港スプリントで負かした馬ばかり。サイレントウィットネスが02年から05年にかけて足かけ4年で達成した17連勝に並ぶ偉業に王手をかけています。

同日には香港三冠シリーズの初戦となるG1スチュワーズC(芝1600メートル)も行われます。

注目は昨シーズン、史上2頭目となる三冠を達成したヴォイッジバブル(セン7、父ディープフィールド)と、今シーズンの国内専念を明らかにしたロマンチックウォリアー(セン7、父アクラメーション)の激突です。

前者はG1香港マイル、後者はG1香港カップを完勝しての参戦。過去3度の直接対決は、すべてロマンチックウォリアーの勝利に終わっていますが、対するヴォイッジバブルも2年連続の香港三冠に向けて負けられない一戦となっています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)