庭の東京でエンジン全開だ。昨年のリーディングジョッキーC・ルメール騎手がトロヴァトーレ(牡5、鹿戸)を2つ目の重賞勝利に導いた。勝ちタイムは1分32秒2。鹿戸師、ルメール騎手のコンビでは今年の小倉牝馬S(ジョスラン)に次ぐ重賞勝利。鞍上は昨年140勝のうち半数以上の74勝をマークした得意の東京で今年初の重賞勝ちを果たした。今年もこの男が府中の森を熱くさせてくれそうだ。
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東京の鬼ルメール騎手に導かれ、トロヴァトーレが近走の鬱憤(うっぷん)をは晴らす末脚をさく裂させた。壁を作って中団で脚をためると抜群の手応えで直線へ。進路を見つけると一目散に抜け出し、後続の猛追も振り切った。ルメール騎手は充実した表情を浮かべ「スタートが良かったし、3、4角から自分でハミを取ってくれてゴールまで伸びてくれた。今までにないほどすごくいい反応でした」とパートナーをねぎらった。
庭とする府中での今年初の重賞勝ちを果たした。平日の代替開催にもかかわらず、約1万8000人が入場し大歓声も力に変えた。「東京は好きな競馬場ですからね。これからのクラシックシーズンに向けて、いいウオーミングアップになりました」とますます気分は高まった。
管理する鹿戸師&ルメール騎手のタッグで今年早くも2つ目の重賞タイトルをつかんだ。名手の手綱さばきに師も「昔から乗ってもらっていますし、信頼していますからね。すべてお任せして、今日も安心して見ていられました」と会心の勝利を喜んだ。
まぎれのない東京マイルで文句なしの勝ちっぷり。2歳時から期待されていたレイデオロ産駒が、いよいよ軌道に乗ってきた。ルメール騎手は「このパフォーマンスができればG1レベルでも」と太鼓判を押せば、鹿戸師も「強い競馬だったと思う。馬もずいぶん力を付けているね」と確かな地力強化に目を細める。今後は放牧に出て英気を養い次走が検討される。さらなる大舞台へ自信を深めた勝利だった。【井上力心】
◆トロヴァトーレ ▽父 レイデオロ▽母 シャルマント(エンパイアメーカー)▽牡5▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 鹿戸雄一(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 15戦7勝▽総獲得賞金 1億9367万3000円▽主な勝ち鞍 25年ダービー卿CT(G3)▽馬名の由来 イタリア語で吟遊詩人

