有終の美を飾る勝利を。28日土曜中山のオーシャンS(G3、芝1200メートル、1着馬に高松宮記念優先出走権)に、3月3日付で定年、引退を迎える西園正都調教師(70)が2頭出しで挑む。送り出すのは一昨年2着のビッグシーザー(牡6)と、前走でシルクロードSを制したフィオライア(牝5)。半世紀以上にわたるホースマン人生最後の重賞でタイトルを狙う。
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最後の大舞台がやってきた。西園正師は74年に騎手としてデビューし、98年からは調教師のキャリアを開始。先週終了時点でJRAに延べ8855頭を送り出して749勝を収めた名トレーナーが、ついに競馬人生最後の戦いを迎える。
ラストウイークは3競馬場(中山、阪神、小倉)に18頭がスタンバイ。「競馬界に対する感謝があります。2頭で有終の美を飾れるように頑張ります」とオーシャンSに臨む重賞馬2頭には特に大きな期待がかかる。
シルクロードS12着のビッグシーザーには「前走はスタートでつまずいたからね。(24年)京阪杯を勝ったように力はあります。斤量は下がるし、スタートさえ決まればいい勝負になると思います」と巻き返しを狙う。
同じレースで16番人気ながら逃げ切り勝ちを収めたフィオライアは「展開に恵まれたけど、よく勝ちきってくれました。中間も順調で反応も良かったです」と伝える。
指揮官はこれまでを振り返り「さみしい限りです。52年間の競馬人生はつらいことも楽しいこともあったけど、生まれ変わっても、また騎手をやって調教師をやりたいです」。競馬への愛を、情熱を、最後まで思う存分ぶつける。
大きな背中は次世代の目標でもある。オーシャンS出走馬には、長男・西園翔師が管理するフリッカージャブの名前も。目下3連勝と勢いに乗る素質馬もタイトル奪取に燃えている。西園翔師は「(父にとって)最後の重賞。一緒のレースで戦えるので、最後は勝ちたいと思います」と闘志を見せた。
記憶にも記録にも残るであろう大一番。親子対決からも目が離せない。【原田竣矢】
<西園正厩舎・今週の出走馬>
土曜・阪神
7Rジュエルハウス
10Rマーブルパレス
11Rポッドロゴ
11Rマーブルロック
12Rエクストラバック
土曜・中山
11Rビッグシーザー
11Rフィオライア
日曜・阪神
7Rデボラ
7Rミッシオーネ
7Rミルミナーヴァ
8Rマイネルイグザルト
10Rポッドフォルク
12Rタイキエクセロン
日曜・中山
12Rビッグドリーム
日曜・小倉
3Rアルサック
4Rスマラグドス
6Rベストバラディア
6Rマイネルディザイア

