前哨戦でも全力でもぎ取りに来た-。弥生賞ディープインパクト記念(G2、芝2000メートル、8日=中山、3着までに皐月賞の優先出走権)に、ライヒスアドラー(牡、上原佑)が挑む。前走は東京スポーツ杯2歳Sで3着。スムーズを欠きながらも能力の高さを見せた。5日に行われた美浦ウッドでの最終追い切りでは軽快な動き。大舞台の権利を獲得し、その先の舞台へ望みをつなげる。

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「勝つつもりで仕上げました」

上原佑師の力強い言葉に納得する中間の調整だった。1週前は美浦ウッドでニシノティアモと豪快スパー。重賞勝ち馬に食い下がりラスト1ハロン11秒1を計時した。「そこから1段上がった」という最終追い切りは美浦ウッドで6ハロン85秒1-11秒7(馬なり)をマークし、オペラプラージュ(古馬3勝クラス)と併入。軽めの内容だが折り合い、雰囲気ともに申し分ない。「騎手の指示に合わせて加速できた。満足いく内容」と表情は明るい。

精神面も大人びた。1週前のハードな稽古の後だが「むしろ落ち着きが出てきた」と成長を実感。中間は「さまざまなシチュエーションへ対応できるように」とテンションが高くなりそうな場面をあえて形成。時には馬の後ろで、時には1頭で。その中で平常心を保たせるように厩舎で取り組んできた。この調整法は京成杯を制したグリーンエナジーにも同様。東の新進気鋭厩舎と呼び声高い“仕上げ力”も後押しする。

あとは若武者の手綱次第だ。新馬からコンビを組む佐々木騎手は「あまりうまく乗れなかった」と前走を反省。それでも3着に食い込んだように地力は確か。「まだ緩いけど、かなり能力はある馬。今回はリズムだけ気をつけたい」と同じ失敗は繰り返さない。クラシックへ権利取り、賞金加算が使命。狙って勝ちに行く。【深田雄智】