今年も春の東京フィナーレを堂々と飾った! 5番人気のセキトバイースト(牝5、四位)が鮮やかな逃げ切りを決め、府中牝馬S連覇を成し遂げた。勝ちタイムは1分45秒5。重賞は昨年以来の2勝目。今後は夏休みに入り、秋の大一番に備える見通しだ。2着に9番人気ウイントワイライト、3着に14番人気ミアネーロが入り、3連単は106万円超えの大波乱となった。

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春の東京で最後に笑ったのは今年もセキトバイーストだった。浜中騎手にはスタート後、一切の迷いがなかった。パートナーを促してハナを主張し、締まった流れを自ら作った。直線に向いても重い馬場に脚を取られた後続馬は伸びあぐねるばかり。影をも踏ませぬ独り旅を完遂させた。

浜中騎手は「先生ともできればハナに行きたいと話していました。馬場コンディションも踏まえ、セーフティーリードを取って作戦通りでしたね」と会心の勝利を喜んだ。四位師も「強かったですね。恵みの雨だったと思います」とうなずいた。前日の雨によるタフな馬場状態は、彼女の強みである先行力、しぶとさを生かすにはもってこいだった。

昨年は1馬身差の勝利だったが、今年は3馬身差の完勝。鞍上は「G1レベルで強い相手にもまれてきましたし、前走で復調も感じていました。得意な条件だし、いい結果が出せると思っていた」とパートナーへの信頼を語った。師も「去年より安心して見ていられましたね。馬自身は1年でレベルアップしていると思います。秋の楽しみが増えました」と声を弾ませる。

今後は夏休みに入り、秋の大舞台へ向けて英気を養う。鞍上が「走ることに一生懸命で苦しくなってからもうひと踏ん張りできるのがいいところ」と認める頑張り屋さん。持ち前のハートの強さで、今後も牝馬中距離路線を沸かせる。【井上力心】

◆セキトバイースト ▽父 デクラレーションオブウォー▽母 ベアフットレディ(フットステップスインザサンド)▽牝5▽馬主 TNレーシング▽調教師 四位洋文(栗東)▽生産者 タイヘイ牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 19戦5勝▽総獲得賞金 1億8049万5000円▽主な勝ち鞍 25年府中牝馬S(G3)▽馬名の由来 赤兎馬+東