凱旋門賞で史上最多8勝を挙げているフランスの名伯楽、アンドレ・ファーブル調教師(80)はセン馬の出走を認める案がフランスギャロの理事会で承認されたことについて、「私は断固反対です」とコメントを出した。「アットザレーシズ」電子版が23日、伝えている。
セン馬出走についての正式決定は来年の欧州パターン委員会の承認が必要になる。ファーブル師は「現時点ではあくまで(フランスギャロの)提案に過ぎませんが、(セン馬の出走には)何のメリットも見出せない」と自身の見解を語った。
「確かに、シーザスターズ(09年優勝)を除けば、近年の凱旋門賞優勝馬は種牡馬として成功していません。しかし、我々に必要なのは種牡馬を減らすことではなく、増やすことなのです。凱旋門賞は常に多頭数で行われるレースですから、(出走枠の不足が)理由ではありません。セン馬の方が牡馬よりも調教が容易であることは認めますし、それは利点でもあります。エプソムダービー(英ダービー)と似たようなものでしょう。(英ダービーを勝った)種牡馬の中には、最近あまり成績が良くない馬もいますが、それもすべては周期的なものです。私は伝統を重んじており、重大な理由なしにそれを覆すのは好まないのです。去勢した良い馬が1、2頭いるからといって、条件を変えてしまうのは残念なことです」と、自身が反対する理由を明確に語った。
ファーブル師は21年連続を含め、フランスリーディングトレーナーに30回輝いている名伯楽。凱旋門賞は87年にトランポリーノで初制覇を果たし、その後、92年スボーティカ、94年カーネギー、97年パントレセレブル、98年サガミックス、05年ハリケーンラン、06年レイルリンク、19年ヴァルトガイストで制している。

