阪神がDeNAに2戦続けて逆転勝ちを収めた。

このカードに初めて先発した大竹耕太郎投手(27)が、6回を最少の1失点に封じる好投だった。

山田 DeNAのほうは自滅で流れに乗ることができなかったし、阪神は序盤にエラーはあったが、それを消すことができた。両軍の勢いの差が出た。大竹の投球は、左ピッチャーが1発のある右打者を抑える典型的なパターンだった。阪神バッテリーは、DeNAソト、宮崎、牧らに対しても早めに追い込んでいって「引っ張らせない」「シンを外す」といった攻めをみせた。左打者にも膝元に投げることができた。それもコントロールがぶれないから、できる術だといえる。

開幕から5試合に先発した大竹だが、30回2/3を投げて与えた四球は「2」にとどまっている。

山田 ピッチャーというのは、左打者にはインコースは投げることができるが、右打者には投げられないとか、どちらかに偏る傾向が強いものだ。大竹は左右どちらの打者にも制球が利いている。そもそも左投手が右打者のインコースに投げられないのは命取り。大竹が長打のある右の好打者を引っ張らせなかったが、近めを意識させるインコースに投げていないわけではなかった。“ここ”というときは首を振っていたし、坂本が投げてほしいところに緩急を組み合わせながら投げ分けた。

大竹の四球の少なさが象徴しているように、阪神投手陣の68与四球はリーグ最少。一方で打者陣が選んだ116四球は最多(13日現在)だ。この数字からも投打バランスの良さは明らか。阪神はこのまま一気に走るのか。

山田 下位チームも調子を上げるだろうし、セ・リーグは抜け出すようなチームは見当たらない。まだまだ先は読めない。【取材・構成=寺尾博和編集委員】